2000年度インパクに参加しました
「はちみつの歴史は人類の歴史」
The history of honey is the history of mankind.
〜イギリスのことわざより〜

【1】 みつばちと人類
【2】 養蜂の歴史
【3】 養蜂の現在〜はちみつができるまで〜
【4】 みつばちから学ぶこと

 【2】  養蜂の歴史

 地中海周辺から始まった養蜂は、徐々に世界に広まりました。
 昔の養蜂では現在のように巣が木の枠にはまっておらず、藁で作ったもの(スケップ:図1)や陶器の巣箱が主体でした。 ただこの方法では、はちみつを採集する時に巣をつぶさなくてはならず、また最初からやり直さなくてはなりませんでした。
 そのようなやり方を改めたのが近代養蜂で、1850年代に現在のような巣箱(ラングストロス式:図2)が発明されました。 これは自然に作られているみつばちの巣に近い形で考案されたものです。

スケップ
図1:スケップ
ラングストロス式
図2:ラングストロス式

 このような近代養蜂が日本にもたらされたのは明治時代になってからのことで、欧米文化の流入とともに新しい産業として定着しました。 自然が豊かだった頃、移動養蜂といって花を追って北上しながらはちみつを採集する養蜂が盛んでしたが、現在では大規模な移動養蜂はあまり見られなくなっています。


【参考文献】 松香光夫 「ミツバチ利用の昔と今」 農文協 1998年

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