■ 蜜の運び方 ■ |
みつばちの蜜胃
みつばちは、蜜や花粉を集めるために巣の外に出かけます。
では、どうやって蜜や花粉を巣に持ち帰るのでしょう?
人間であれば、バッグや袋を用意しなければなりません。
しかし、みつばちは体の中に蓄える場所を持っています。
花粉については次項で説明しますので、ここでは「蜜の運び方」についてご説明しましょう。 みつばちは、口吻と呼ばれるストローのような口で花の蜜を吸います。 そして、吸った蜜は腹部の「蜜胃」(一時的に蜜をためる場所)に貯めて巣に持ち帰ります。 この蜜胃は、出かける時はほとんど空っぽの状態で、巣に戻った時には蜜でいっぱいになっています。 蜜を持ち帰ったみつばちは、巣の中で働くみつばちに口移しで蜜を渡したり、巣房へ移し変えたりします。 |
花蜜からはちみつへ みつばちが花から採集した蜜(花蜜)の主成分はショ糖ですが、巣に持ち帰って貯めるときには、ブドウ糖と果糖に体内で分解されます。 そして、巣房の中の水分を蒸発させて濃縮したものが「はちみつ」となります。 はちみつが詰まった巣房は、蜂ろうで薄い蓋(蜜蓋)をして微生物の混入を防いでいます。 |